以前、ロボット清掃機を導入することで会社に貢献できないかと考えテストをしたときのお話です。
今後、ロボット清掃機の導入を考えている人達やこれからの次世代の店舗設計を考えている人達に役立つのではないかと思います。
これは、業務用でなくても家庭でも役立つ情報だと思います。
日本のサービス産業の生産性の低さは異常で、あらゆるものを自動化に刷新していかないと利益がでない会社となり、結果的にブラックな労働環境を従業員に強制することになります。このような職場では、退職者続出で会社自体の存続が厳しく、倒産していくことでしょう。
ぜひ日本のサービス業全般のコンテンツが海外に出せる(出店)できるレベルにまで生産性を上げて海外進出できる体制にしましょう。日本は外貨を稼ぐ能力が復活しない限り、どんどん貧しい国になります。
これを食い止めなくては!今回のテストは、飲食店ですが、その他の業種でも検討してみてください。
それでは、今回もみんなのベネフィットになるといいな!
この記事でわかること
- エコバックスのロボット掃除機のすごい機能
- ロボット掃除機を業務利用を考えるときのポイント
- 業務用はマッピング機能ロボット掃除機一択
- 事業所・店舗設計はロボット掃除機を前提にする必要がある
テストしたロボット清掃機
ECOVACS エコバックス DEEBOT OZMO T8
水モップがけできるモデル
白は、家庭用ですね。業務利用ですと、白は汚れが目立ちやすいのでNG。
家庭用ならとても美しいのいいですね。
ECOVACS エコバックス DEEBOT OZMO 950
水モップがけできるモデル で業務用に適した黒色
この機種950は、業務向きのバッテリー容量が多いモデル。売れ筋と思われる920に比べると1.8倍くらい。
経年劣化で2年後は半分の時間しか稼働しないと考えてよいので,950モデルでも、店舗設計次第でぎりぎりかもしれない。
機種比較一例
OZMO 950 | OZMO 920 | |
充電時間(時間) | 約5時間 | 約4時間 |
バッテリー容量(mAh) | リチウムイオン(5200mAH) | リチウムイオン(3200mAH) |
ダストボックス容量(mL) | 430ml | 430ml |
最長稼働時間(分) | 200分 | 110分 |
バッテリーのもちは重要ですね
今回の2機種のモデルの良いところについて
本題に入る前に、エコバックスのマッピング機能の付いた掃除機のすごいところを紹介いたします。
他の会社の製品でも同様の機能を有している可能性はあります。
進入禁止エリアをスマホでマップ設定できる
進入禁止エリアを設定できます。
図のようなイメージです。この禁止エリアは複数設定できます。
マップを自由に分割して清掃エリアをAから順にアルファベットで定義できる
分割するとエリアを分割しアルファベットが振られます。
27を超えるエリアの場合どうなるか検証をしたことはありません。
分割した清掃エリアを清掃順序をエリアで指定し、清掃順番を設定できる
清掃の順序を指定することができます。
これにより、開店してから誘導することがあまりないエリアを開店から一定時間清掃可能にできます。
リモート遠隔操作・確認ができる
ロボット掃除機と紐づくアカウントで管理できるのは当然ですが、別のアカウントのロボット掃除機を共有し、管理者アカウントに掃除機を関連付け(紐づけ)できるので、清掃の時間清掃範囲など確認ができます。アクセサリーも稼働時間に応じて摩耗状態が確認できます。
この時点では、清掃稼働していない場合にだけアラートを出すなどの機能がないので、清掃管理の自動化などが今後のロボット掃除機開発会社の急務となると思います。
控えめに言って神商品。家庭で使用するには十分すぎる。
業務では導入を考えない意味が分からないくらい秀逸ですね
結果:ロボット掃除機の性能は申し分なかったが設置側やそのほか問題だらけ
ロボット掃除機の性能には満足!!
設置して稼働させるための環境がすべてそろっていれば、ロボット掃除機で100~150平米程度であれば1時間30分程度で清掃が完了する。
現在の飲食店のほとんどは、ロボット清掃機を設置を前提に設計されていないし、そこまでの先見性を持った設計を行うことはほとんどの場合なかったので仕方ない。
それでは、ロボット掃除機を稼働させるための条件を紹介する。
これから店舗経営やチェーン展開のための設計を考えている場合にはきっと役立つお思います。
障害物を徹底的に排除する必要がある
障害物があると、同じ平米数の清掃をするにしても、センサーが障害物を回避するたびに方向を変える。
この回避動作が多いと想定の2~3倍くらいの清掃時間がかかる。
ロボット清掃機の真骨頂はストレートに走行したときです。
よって、店舗設計をするうえで、椅子を清掃中にどうしておくかが最も重要な課題になります。
たしかに、椅子を机の上にひっくり返しておけばいいという考え方もあります。店舗規模や材質によってはそれでもいいでしょう。
よって、机の下に足掛けのパイプ用意して、椅子をひっかけることや、机の下に椅子をはめて浮かせられるような板を用意するなどを考える必要があります。
この場合も、椅子の重量とひっかけている間のてこで壊れないような強度の椅子を用意するなどが必要です。
クッション材がある椅子ですと、背もたれ部分が机から降ろすときに削れていく問題が発生します。これは従業教育で静かに削れないようにおろすという教育はナンセンスです。椅子の選定も重要ですね
アクセスポイントから十分なWi-Fiの電波がいきわたっている
これは、超絶重要です。マッピング機能は、Wi-FIを利用することになるため、清掃したい範囲に隅々までwifiが行き届いていないと、一度マップがうまくできた後に崩れる原因となります。
wifi環境が悪く、一度うまくいったマップもぐっちゃぐちゃになりました。
電波状況が悪いと再度wifiに接続したときに自分の位置をアップデートしたときに、前回のロボット自身の位置と一致しないのだと思います。
また、モバイルルータのように移動できるWi-FiはNGですし、電波が弱いのでトラブル続出です。
話によると、マップ作製中やマップのアップデート時にWi-Fiの位置を移動すると正しくマッピングされないのだということです。Wi-Fiの位置情報がどう関係しているのか技術的なことは全く分かりません。
店舗展開する場合には、アクセスポイントについてよく考える必要がありますね
充電ドッグの設置位置をできるだけ清掃エリアの中央にする
清掃の平米数によっては、朝と昼と夜の閑散時間を利用して2から3回に分けてロボット清掃をする必要があります。これによりバッテリーのもち具合、清掃時間と清掃場所をマップのエリア組み合わせを駆使してくまなく清掃することができます。
ここでの中央にするとは、お客様の座っていただく席をコントロールできる場合には、設置位置次第で、ノーゲストではない状況でも、お客様がいないエリアを清掃することができるということです。
店舗の規模が大きい場合、ノーゲストになるまで清掃機が動かせない運用となるとかなり厳しくなります。
SECOM ALSOKなどの機械警備中は利用できない
本当に、セコムさんアルソックさんごめんなさい。テスト期間中に何度かセンサー反応でご迷惑をおかけしました。
そうです。今の機械警備は動きを感知して発報してしまう仕組みなのです。
ですので、機械警備をかけた状態の夜間にロボット清掃機に稼働させることはできない。
更に警戒すべきは、タイマーセットをしてしまう従業員のリスクです。
機械警備中に誰かが設定したタイマーで清掃が始まると、夜間警備異常の用紙を受け取ることになります。本当に迷惑なので注意してください。
このあたり、機械警備会社も新しいセンサー監視に切り替えてくれるといいのだが、まず無理かな・・・
マットが引かれている場所があるとモップ掛けができない
マットとかあると、水かけモップとの摩擦で、清掃がとてつもなく遅くなります。実質掃除ができないとかんがえていいです。
都度撤去か、マットをひかなくてもよい運用を考える必要があります。
水平な場所でしか稼働できない
スロープがある場合、マップが崩壊します。
このモデルは、傾きセンサー、ジャイロセンサー非搭載であったため、斜めになった時点でマップが放射線状にマップが広がり、絵心のある画家が清掃ロボットに乗り移ったように自由なマップが作成されます。
ネットで検索すると現在は、いくつかのモデルでは搭載されているものもあるようです。
業務用であれば、ジャイロセンサー搭載一択になる会社もあるのではないでしょうか?
なお、テストを行った際に建物が傾いていたために、スロープもないのに自由なマップを作り始めてしまう事件もありました。なんどもテストしたところで原因が途中で判明しました。
清掃ロボットのテストのときはビー玉を持参するといいかもしれません。
家庭で使用している方でも、マップが崩壊するような書き込みがありますが、家が傾いている可能性も一つとしてあります。ジャイロセンサー搭載していないマッピングしてくれるモデルを買う場合には、家の中を隅々までビー玉でテストしてみてください。
原因突き止めるのに1か月くらいかかりました。傾いているなんて考えもしなかった
ロボット清掃機の構造を理解し、的確メンテナンスできるように教育が必要
自宅でロボット清掃機を使用したことがない人達は使い始めると、仕組みや理屈が分かっていないため、異常音がなったり、ブラシが紐などが絡まって止まると店舗で使わなくなる可能性があります。人によっては、ゴミがたまっているのも放置してしまうことがテスト期間中に発生しました。
これは、ごみを捨てるという概念を持たないためなのか、誰かがやってくれると考えてしまうためなのかわかりません。
いずれにしても、機器に疎い職場の場合難航を極める可能性があります。
清掃ロボットが通れる幅は40cm
テストのときには、入り方次第では36cmでもデーブル席へも侵入できましたが、絶対ではないです。
38cmくらいでもテーブルのしたに入らないケースがあったりし、このあたりは、旋回や障害物回避のセンサーの反応のタイミングにも起因します。40cmと記載していますが、より余裕が持てるようであれば42cmくらいにしたほうがいいかもしれません。
このあたりは、実際に導入するモデルによると思いますので、将来的な設計を考えるとあらゆる清掃機でも入れることを想定した45cmくらいも有りだと思います。
テーブル席のテーブルの支柱と座席の幅は設計で極めて重要ですね。これ間違えるとテーブルの下清掃できないのですから
充電ドッグの設置位置と電源の問題
設置においては、少なくも充電ドッグの中心から50㎝以内に壁がないようにしたほうがいいです。
あまり狭いと充電ドッグに戻るのが難しくなります。
また、充電ドッグの電源確保も店舗設計で必要ですのでご注意ください。
新たに設計する場合には、レーザーセンサー反応しないように、充電ドッグにロボット清掃機が出入りできるように十分な余裕をもって床から20㎝くらいの高さまで出入口を確保したほうがいいです。
ドッグ設置位置は、店内の景観を損なわないようにするためにも、この様なスイングドアが理想です。
清掃ロボットが自由に出て戻れるホームづくりも大切です。帰る家がないとかわいそうです。
エコバックスのアカウントIDとパスワードが必要
もう実機がないので画面をお見せできませんが、IDとパスワードが必要となります。このIDはメールアドレスである必要がありますので、店舗アカウントか管理部門でエコバックス用のアカウント管理を行うなど検討する必要があります。
また、スマホ故障時には、登録済みアカウントのIDとパスワードを再度入力する作業がありますので、ITリテラシーが低い場合、指導難易度が増します。
あまり広すぎると一番最初のマッピングが営業開始時間までに終わらない
この2機種とも、一番最初のマッピングする場合には清掃範囲すべてを一回で終わらせる必要がある。
これが終わらないと、初期マッピング完了とならない事により、マップを活用した清掃等が行なえません。
マッピングの範囲が大きかったり、障害物が多い場合には、何度か営業開始前までに完了しない事態が発生した。
このような場合には、以下を参考されたし
- 障害物を人力で排除しておく
- 水かけモップは絶対にしない
- 清掃は最も早いモードにしておく
- ロボットが障害物として反応しないように近くに寄らない
アクセスポイントをSSID(wifi電波名)が変わったら、初回設置時と同様一(いち)からマッピング
これも恐ろしい。アクセスポイントが故障したときやリプレースするときには、最初からとなる。
SSIDを同じにすれば違う機会でも大丈夫であるか?については試していないのでわからない。
可能性としてはSSIDとパスワードが一致していれば行けるのではないか?と邪推しておく。
最後に
いかがだったでしょうか?
これからの店舗設計においては、自動清掃ロボットを活用して、徹底的に生産性の高い店舗を設計する必要があると思います。
エコバックスロボッツは、上場している会社ですので、タイミングを見て買うというのもありですね。
https://g.co/finance/603486:SHA
今回もみんなのベネフィットになったでしょうか?
自社で運用すると厳しそうだと思う方は、こちらの会社をどうぞ
アフィリエイトや広告収入はありませんので、できれば、「オレイッシュのサイトをみた」といっていただけるとありがたいです。
ロボット掃除機管理委託なら
自社のみでの導入は、日本自体のITリテラシーが低すぎるのでかなり難しいと思います。
レンタルやサポートを行っている会社を選択するのがいいと思います。できればマット等とセットで見直しもありだと思います。
サービス業の生産性を上げて海外出店し外貨を稼ぐことを目指す兵どものご武運をお祈りいたします。